【パッケージ等の破損について】パッケージは物流時に内容物を保護するためのものです。内容物に支障のないレベルのパッケージの汚れや破損等は、返品及び交換の対象外とさせていただいております。
※全長=376mm ※写真はキットを組み立て、塗装したものです
【 別にお求めいただくもの 】 ●ファインスペック 2.4G 電動RCドライブセット ●送信機用単3形電池4本
【 M4シャーマン 105mm榴弾砲搭載型について 】 第二次大戦中に約50,000輌が生産され、連合軍を勝利に導いた傑作戦車シャーマンシリーズ。数多くの派生型が登場した中で、火力支援用として開発されたのがM4シャーマン105mm榴弾砲搭載型です。圧延鋼板を溶接した車体に、航空機用をベースとしたコンチネンタル・モーターズ製の空冷星型9気筒エンジンを搭載。動力伝達装置はリヤエンジン、フロントドライブ方式で、前進5段・後進1段のトランスミッションを装備。105mm砲は榴弾をはじめ、発煙弾や焼夷弾の発射も可能でした。足まわりをVVSS(垂直渦巻スプリング・サスペンション)から、HVSS(水平渦巻スプリング・サスペンション)に改良した後期型は約840輌が生産され、欧州から太平洋戦域まで幅広い戦線に配備。歩兵支援や陣地攻撃などの火力支援を中心に、大口径砲を活かして先陣を切っての戦車戦闘にも出動するなど奮戦したのです。
【 M4シャーマンの制御差動式操向装置 】 第二次大戦中の一般的な戦車は、曲がる方向のスプロケットにブレーキをかけて減速し、左右の履帯に回転差を生み出して旋回する「クラッチ・ブレーキ式」と呼ばれる操向装置を備えていました。これは片側の履帯を完全に停止させて旋回する信地旋回が可能でしたが、履帯を止めずに旋回する緩旋回時にはブレーキやクラッチの繊細な操作が求められ、駆動ロスの発生に加えて、ブレーキの過熱などの構造的な問題がありました。 M4シャーマンに搭載されたのは、これらの問題を解決する「クレトラック式」と呼ばれる「制御差動式操向装置」。旋回時に片側のスプロケットにブレーキをかける仕組みこそ同じですが、内部に組み込まれたディファレンシャルギヤにより片方をブレーキで減速させると、もう一方が増速し、ほぼ一定の回転半径でスムーズな旋回が可能。さらに、緩旋回中は履帯が完全に停止しないため、駆動ロスも最小限でブレーキの過熱問題も克服しました。優れたメカニズムによる機動力が高く評価され、M4シャーマンをはじめ、M24やM8、M2高速トラクターなど多くのアメリカ軍車輌がこの方式を採用。連合軍の勝利に大きく貢献したのです。
【 実車に近い操向機構を採用して、RCカーと同様に操作が可能 】 ●M4シャーマン105mm榴弾砲搭載型を1/16スケールで再現した電動ラジオコントロールタンクの組み立てキットです。●実車同様の「制御差動式」操向装置を搭載。●ドライブスプロケット、サスアーム、アイドラーホイール基部は金属製。●金属製コイルスプリングを使用したHVSS(水平式懸架装置)はフル可動。●履帯は硬質プラスチック製。連結ピンとコネクターは金属製で連結組み立て済み。
【 RC M4シャーマンの操向装置 】 RC M4シャーマンには実車の制御差動式操向装置と基本的に同じメカニズムで作動する操向装置を搭載しました。540モーターのパワーは、車体前部に搭載されたデフユニットを介して左右スプロケットに伝達。左右の履帯が同速で回転することで直進し、回転差を生み出して旋回します。旋回はステアリングサーボで、デフユニット両サイドのブレーキディスクの片側を制動。右側にブレーキをかければ右に旋回、左側にブレーキをかければ左に旋回。さらに、デフユニットに内蔵された一対のプラネタリータイプのギヤボックスがデフギヤとして機能し、片側を減速させるともう一方が増速します。
【 基本スペック 】 ●全長376mm、全幅183mm、全高205mm。●走行用540モーター1個付き ●スピードコントローラー=ESC仕様(別売)